あのダラダラと続く、無駄に長い文章。
とても、正しい日本語だとは思えないし、思いたくもない。
そんな文章の読解力を求められる問題が、高校や大学入試で出題されます。
一旦、区切ればいいのに、形容詞や接続詞を無駄に散りばめて・・
まるで暗号ですね。
実はあの問題、文章の世界観、著者の世界観を理解できるかどうかの問題なんです。
正しい日本語を理解できているかどうか? それを問う問題ではないんです。
何だかわけの解らない人が書いた世界観を、ちゃんと受け止めることができるか? 問題の提出者は、そんなことを問いているんです。
コミュニティ能力の問題です。
世の中には、色んな人がいます。
常識的な人、非常識な人。 正しいとか間違っているとかではありません。
数学の答えは1つだけど、国語の答えはたくさんあるって、 小学校の先生が言ってませんでしたか?
少数派の人たちの意見でも、ちゃんと聞くことができるのか?
一般的でない考え方も、しっかり理解できるのか?
そんなことが、できるのかできないのか?
ビジネスも教育も、恋愛も仲間づくりも・・
あの長文読解の問題は、人生のあらゆる場面で基本となるものです。
人に関わるすべてのことに共通する大切なこと。
その1つが、相手の世界観を理解することです。
そして、試験問題には出題者の意図するものがあります。
それを無視した回答と、出題者を理解したうえでの回答・・
どちらも正解に変わりないかもしれません。
でも、それが人生のあらゆる場面で、大きな違いとなって現れるでしょう。
ビジネスで大切なことは、自分の世界観を魅せること。
そして、お客さんの世界観を理解することです。