私はこれから体罰についてお話します。
はじめにお断りしておきますが、現在の教育問題について
もっとこうするべきだ・・とかそういう話ではありません。
最近いじめ問題とか体罰とか、そんな話題が世間を賑わしているので、 中学生時代のお話をします。
小学校の時は、完全に服装自由だったので、学生服ってのを初めて着たんですね。
僕はあの学生服が嫌いでした。 窮屈で。首周りも格好そのものも。
でも親からも、ちゃんとホックを閉めなさいとか、だらしないとか、不良だとか。言われてたんですよ。
僕は素直な良い子供でしたよ。
でも僕はいつも白いワイシャツの襟を立てて、中にはカラフルなTシャツをチラ見させて、そんで1番上に黒い上着を着てました。
もちろんボタンなんか全部はずして。ちょっと決まってるかな?・・なんて格好つけてたんです。
そんなある日、担任の先生が、
「根本ー!(私の名前)俺の言ってることが判らんかー」
何? なに?
素直な良い子が、どんどん悪の道に染まっていく・・みたいに先生は思ってたんでしょう。
右から左から、ビンタが飛んできました。
「おまえは何を考えてるんだー」って、先生ひとりで勝手にもりあがっちゃって。
その頃は子供だし、いちいち説明できないんですよ。
僕は不良なんかじゃありませんから、心配しないでください・・って、ちゃんと説明できれば、殴られなかったかもしれません。
ただ、先生がそんな風だから、こっちだって対抗したくなるでしょ。
僕はただ先生をにらむだけで、なんにも言わない。髪の毛引っ張られて、ピンタされて。。
今考えると、本当に腹立たしいけど、この先生、アホでしょ。
何にも見えてない。僕はただお洒落を楽しんでただけ。
先生はそれに気づかないから、お洒落する場所じゃないんだって怒り方ができない。悪い生徒って決めつけて。
当時、わけも解らずに殴られてました。
僕はいったい何で殴られてるんだろう?
先生と僕の心は、全くつながっていなかった。だから、先生の言葉が僕には伝わらない。僕の気持ちも先生には伝わらない。 子供だから、伝え方もわからない。
体罰を必要としているのは、本当に生徒なのか?
体罰は時には必要だって言ってる人。
僕はこれだけは言いたい。
愛があろうがなかろうが、殴ってるやつは、馬鹿だってことです。
生徒の世界観が見えてない。それに気づかない。
心を繋げる方法がわからない。言葉も使えずどうにも手段がないから手を出す。
殴るやつは他に方法がないから殴る。
良いか悪いの話じゃありませんよ。殴るやつは、他に方法がないから殴る。
教育に信念を持って、時には愛の鉄拳を振るう指導者もいるでしょう。情熱をもった良い先生もたくさんいるでしょう。
でも、そんな先生たちは、鉄拳を振るうことでしか指導ができない。
体罰が時には必要なのは、本当に生徒なのでしょうか?
体罰という手段を必要としているのは指導者です。
愛のムチが必要なんて言ってる人は、それを自覚するべきです。
・・なんて持論を展開しちゃいましたけど。。
こんな話が、ビジネスに何の関係があるのか?
恋愛や、仲間づくりに何の関係もないじゃないか?!
愛情のある体罰が、良いのか悪いのか?
賛否両論いろいろなご意見があると思いますが、そんなことを議論するつもりはありません。
正しいのか、間違っているのか?・・なんて誰にも判らない。
問題は他にある。
殴ってでも体で覚えさせて、後から心のケアをすればいい。殴られた生徒も、あの時、先生が殴ってくれたから・・なんて思う。
実際にそれで上手くいくことだってあるんです。どのやり方が正しいかなんて誰にも分からないんです。
問題は、時には体罰も必要なのは「当然」とする考え方です。 思考停止状態、思考回路が停止していることに気づいていない。
子供の教育、赤ん坊のしつけ、ペットのしつけ・・
人間の能力には限界があるかもしれない。
だから、叩く・・
時には必要なんだと決めつけた時点で教育者として成長が止まっているということです。
教育、恋愛、ビジネス、そして仲間づくり・・
これらのすべてに共通するもの・・
それは、人対人であること。
これらは皆、相手が人間であるということです。
私はコピーライティングの仕事をしています。 企業の会社案内や商品について文章を書いています。
人に文章で何かを伝える時、何が必要だと思いますか?
それは、読み手のことを理解することなんです。
自分のことをアピールするにも、相手がどう感じるのか? 受け手からの見え方が、受け手の数だけあるんです。
文章を書くのも、教育も、商売も、みんな人間対人間です。
文章の書き手には、読み手がいます。
商売人には、お客さんがいます。
そして、教育者には生徒がいます。
今これを読んでくれているあなたは、どこかのステージでこの体罰と同じようなことをしていませんか?
ビジネスに携わっている人であれば、教育という観点から、今一度、自分のビジネスについて考えてみてください。
ビジネスには正解なんてものはありません。ビジネス書にあるマニュアルのようなことばかり学んでも 実際にあなたの役に立つことは少ないでしょう。
教育に携わっている人であれば、ビジネスという観点から、今一度、教育について考えてみてください。
仲間づくりも、恋愛も、同じように相手がいます。対人関係で悩んでいる人も、自分が見えている世界と相手が見えている世界の違いについて、 今一度、考えてみてください。